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デスク ワークスペース

着想と環境の相互性

2017年6月20日

「デザイン」と「アート」の違い

「デザイン」と「アート」の違いとは、なんでしょうか。「デザイン」は英語で表記すると"design"、分割すると"de"と"sign"に分かれます。"Sign"とは署名でおなじみのサインです。"Sign"の語源は、「ものまねすること」です。

勘の良い方ならお気づきかと思いますが、「デザイン」と「アート」の違い、それはすなわち再現性の有無にあります。例えば、ハサミとか服のように機能が一般的で、誰が使用しても期待通りの成果を出せるようにすることを「デザイン」と言い、一度作ってしまうと作った本人でさえ全く同じものを生み出せないような事物のことを「アート」と言います。

まことに逆説的なことですが、アーティストのデスクは、「アート」を生み出すために「デザイン」されています。どういうことでしょうか。

A Perfect Mess: The Hidden Benefits of Disorderによると、「乱雑であることは、時に整頓されていることよりも遥かに高い合理性を生み出すことがある」とあります。著者の主張は、積み重ねられたものは、常に順序付けがなされ、自分自身が最も必要だと思うものが一番見えやすい位置にやってくる、ということ。「ものを取り出す」という行為には、「取り出す」「使う」「片付ける」という3工程がありますが、そのうち「片付ける」という行為を無意識的に行っている、と言い換えることができます。

誤解を恐れずに言うのであれば、乱雑な配置を最適化できたデスクこそが、最高に使いやすいデスクであるということができます。

これは、オランダ出身の画家、Willem de Kooningの作業場です。一見非常に綺麗に見えますが、机の上は散らかっています。

こちらは、イギリス人画家 フランシス・ベーコンのデスクですが、同じく非常に乱雑な印象を受けます。

クリエイターにとって、インスピレーションを得ることは目下の目標でした。着想したインスピレーションを形にすることが大事な彼らにとって、”作業の省エネ化”は喫緊の課題だったということができるでしょう。デスクが乱雑だったおかげでクリエイティブだったのではなく、仕事の順序付けの中で環境を最適化したのです。

つまり私の主張は、「デスクを散らかすことが正義」というわけでは決してありません。自分にとっての仕事を達成するために、どのようなデスク・ワークスペースをデザインしていくかという点が非常に大事だということです。

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