Instagram

フォロー

キッチン

狭いキッチン

2017年6月7日

皆さんは、大きなキッチンがお好きですか?

広いシンク、なんでも置けるパントリー。みんなでパーティーする時には広々としたキッチンで楽しく料理したいですよね。

でも、実際中々広いキッチンを作るのは日本では難しいことが多いですし、そもそもキッチンは広くないといけないのでしょうか?

 

初代システムキッチン登場

この写真は1926年に発明された、初代のシステムキッチンを模したものです。システムキッチンの考え方は、意外かもしれませんが、車メーカーのフォードの生産方法からヒントを得て作られるようになりました。つまり、効率と実用性を追求したキッチンであるということです。

例えば引き出しが多数ありますが、これは一つ一つに目盛りが付いていて計量スプーンが必要ありません。また、椅子の向こうにあるまな板には下に白い箱が付いています。これは生ゴミを毎回捨てるのが面倒だという発想から生まれたものなのです。

1926年当時のアメリカはいわゆる中産階級の女性たちが家事を完全にワンオペでこなすようになり、育児も平行に行わなければならず、家電などの技術も発達していないため、時間的ゆとりはどこにもありませんでした。キッチンは家事を”作業”として捉えていた彼女らは、料理をできるだけ効率的に行うことを望みました。そこでできるだけ動きを少なく料理を作ることができるシステムキッチンの登場は必然だったと予想できます。

逆に言えば、料理の”体験”、そして制作物としての料理を楽しめるようになった現代人にとっては大きなキッチンはその体験をより増幅させるものとして機能しているということになります。

進化するキッチン

これはイタリア人のデザイナーJoe Colomboの考えたキッチンです。

彼は"Things have to be flexible(物事は柔軟でなくてはならない)"と考え、キッチンが場所に縛られることなく、いつでもどこでも料理できることが大切であると考えました。食べることと作ることは分かれていることが今までの常識でしたが、キッチンにダイニングテーブルの機能も持たせることによってその仕組みさえ曖昧にしているところに、彼の目指す本質的な柔軟性を感じることができます。

未来のキッチンは、食材を生み出すという機能を兼ね備えていると予想されています。キッチンで生まれ、調理され、食される。究極のエコシステムの観点がそこにはあります。

キッチンの本来性は料理する、ということにありますが、”料理”という考え方は時代とともに生理的欲求を満たすことであり、一方で創造性を満たすことでもあるという矛盾した側面があらわにしてきました。”キッチン”という作業スペースは今後その課題をどう解決していくのでしょうか?

もし良い記事だと思われたら
いいね ! で応援をお願いします

    Leave a Reply